Out Of My Hairを知っているかい

アウト・オブ・マイ・ヘアーというバンドがいた。マーク・ボランを相当意識したルックスを持つコンフォートというシンガーを中心としたバンド。90年代半ばに「Mr. Jones」という曲がヒットした。その当時、来日公演も行われたようだが、ほんとに一瞬で話題から消え去ったので、同時代を生きていなければ知らない人も多いだろう。90年代に瞬間的に売れた彼らの音楽が自分は未だに好きで、作業用BGMに入れて日常的に聴いている。とはいえ、当時持っていた2枚のCDはとっくに処分してしまい、お気に入り数曲の音源がPCに入っているだけ。Spotifyにもしばらく上がっておらず、今朝はじめて唯一のフルアルバム「Drop the Roof」が上がっているのを見つけて、いま久々に聴いているのである。現在は知らないが、自分が見た限り「Drop the Roof」はブックオフの激安中古盤コーナーの常連だった。音楽的なクオリティはとても高く、楽曲はよく練られたものが多いし、アコースティック・ギターを中心としたサウンドも神経が行き届いていて心地よい。しっかりと内実のある音楽をやっていたのに、変に売れすぎて典型的な「一発屋」扱いされてしまったのだ。 Out of my Hair - Mr Jones 28/4/1995 Spotifyに上がっている「Drop the Roof」は、自分が知っている日本盤とジャケも曲順も収録曲も違う。オリジナルの英国盤はこの形だったようだ。自分ははじめて聴く。まず1曲目の「In The Groo…

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Old Friends

自分は転校生だった。親の転勤の都合で小学校は2回変わった。3年生に上がる頃に都内から千葉県内に初めての転校。ここで幼なじみとは完全に切れてしまい、転校先では「東京から来た」というだけで最初のうちは冷たい目を向けられた。さらに、2回目の転校はひどいタイミングで、6年生の2学期。卒業式で泣かないと冷たい人と言われるらしいが、これでは泣きようもなかったのである。以来、性格的な面も当然あるだろうけど、こういう節目のセレモニーとか、集団に帰属することに対してとても疎遠な気持ちがある。この転校生体験は自己形成に大きな影響を及ぼしていて、未だに自分は「万年転校生」なんだと思う。疎外されることに敏感になってしまった。自ら選ぶ孤独は全然いいけど、他人から疎外されるのはとても嫌なのだ。 疎外されたくないあまり、道化を演じて仲間に入れてもらおうとした時期もあった。でも、友達だと思っていた人々は自分を馬鹿にしているだけだと、ある年の夏休み前に気づいてしまい、夏休み中ずっと悩んだ末、休み明けからその道化を演じるのを一切やめたところ、「友達」は限りなくゼロに近くなってしまった。そんな「友達」なんかいらなかったので望むところだったけど、そのとき残った本当に少ない友達のひとりとは今でもたまに交流がある。海外暮らしをしていたとき、会いに来てくれた唯一の知り合いも彼だった。海外出張ついでに寄ってくれたのだ。彼と一緒にいて、大して気が合うとか楽しいとかいうこともないんだけど、本当の意味での旧友が一人でも残っていることは何だかとて…

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One After 100/受難の花

昨日上げた記事で100本目だった。ブログ立ち上げて半年足らずで100本書いてしまったなあ。1年で200本。5年で1000本。このペースでいけば余裕である。まあどうかな。 米国出張中、道ばたの家の庭先ですごく独特な花を見た。調べなくても名前はまさしく、という感じで思い出せた。トケイソウである。これの果実は、あのパッションフルーツ。トケイソウの英名はパッションフラワー。このパッションは「情熱」ではなく、「受難」の意味である。花の形がキリストの受難を象徴しているのだとか。よくわからないけど、とにかくすごいとしか言いようのない造形である。 トケイソウ全景。よく生い茂っている 気分の落ち込みにしんどい短期出張が続いてハードだった3月もやっと明日で終わり、しばらく穏やかに暮らそうと思っていたのに、またひと波乱持ち上がってきて、なかなか楽にさせてくれない。暖かく穏やかな春が訪れるまでまだまだ綱引きが続くのだろうか。

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