He Ain't Heavy, He's My Brother

朝はめっきり冷え込むようになって、起きるのがつらくなってきた。今朝はその上、目覚めた途端に脳内でホリーズの「He Ain't Heavy, He's My Brother(兄弟の誓い)」のイントロが流れ出した。映像喚起力のものすごく強いイントロで、ばーんと大きな夕日をバックに弟を背負って歩く兄のシルエット、という場面が哀愁のハーモニカとともに脳内いっぱいに展開する。朝っぱらからこんな黄昏れた世界が広がってしまっては、起きようにも起きられないではないか。寒いし。 He Ain't Heavy He's My Brother ホリーズで一番ヒットした曲のひとつだが、自分が一番好きな曲とはいえない。初期のビートナンバーのほうが圧倒的に好きである。でも朝からずっとぐるぐる回っているこの曲を頭から振り払いたいので、ここで記事にして成仏させるつもりである。「その道は長く、曲がりくねっている」という出だしの歌詞に、大掛かりなオーケストラと女声コーラスのアレンジ。完全にビートルズの「The Long And Winding Road」の世界で、常にビートルズと近い位置にいたホリーズはこの曲を下敷きにしたのかな、と憶測しそうになるのだが、ホリーズがこの「兄弟の誓い」を出したのは、ビートルズより前の1969年9月だった。そして、この曲はホリーズのオリジナルではなく他人のカバー。どうもビートルズとは関係なさそう。60年代の終わり、70年代を目前にしたロック勢は…

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