Out Of My Hairを知っているかい

アウト・オブ・マイ・ヘアーというバンドがいた。マーク・ボランを相当意識したルックスを持つコンフォートというシンガーを中心としたバンド。90年代半ばに「Mr. Jones」という曲がヒットした。その当時、来日公演も行われたようだが、ほんとに一瞬で話題から消え去ったので、同時代を生きていなければ知らない人も多いだろう。90年代に瞬間的に売れた彼らの音楽が自分は未だに好きで、作業用BGMに入れて日常的に聴いている。とはいえ、当時持っていた2枚のCDはとっくに処分してしまい、お気に入り数曲の音源がPCに入っているだけ。Spotifyにもしばらく上がっておらず、今朝はじめて唯一のフルアルバム「Drop the Roof」が上がっているのを見つけて、いま久々に聴いているのである。現在は知らないが、自分が見た限り「Drop the Roof」はブックオフの激安中古盤コーナーの常連だった。音楽的なクオリティはとても高く、楽曲はよく練られたものが多いし、アコースティック・ギターを中心としたサウンドも神経が行き届いていて心地よい。しっかりと内実のある音楽をやっていたのに、変に売れすぎて典型的な「一発屋」扱いされてしまったのだ。



Spotifyに上がっている「Drop the Roof」は、自分が知っている日本盤とジャケも曲順も収録曲も違う。オリジナルの英国盤はこの形だったようだ。自分ははじめて聴く。まず1曲目の「In The Groove Again」を聴いてみて違和感があった。どうも慣れ親しんだ日本盤CDとはミックスが違う。ヴォーカルも別テイクのようだ。演奏も違うかな。全体的に別バージョンっぽい。これはこれでいいけど、日本盤バージョンのほうが音に張り詰めた緊張感があっていいんだよな。また、英国盤の大きな欠点として「Cool Mathematician」が入っていない。あの曲、ものすごく格好いいのに。いわゆる「後期ビートルズ風」と呼ばれがちな曲調で、題名どおりアルバムで一番クールな曲である。あれが入っていないのは痛すぎる。今のところ、この曲をSpotifyで聴くことはできないようだ。残念。でも、Amazon中古盤なら「Drop the Roof」は1円+送料から買えるし、お近くのブックオフなら今でもきっと100円で並んでいるのだろう。

自分のPCにもアルバム全編の音源は入っていない状態なので、この際彼らの日本盤CDを中古で買うことにした。音だけ取り込んで、近いうちにまた処分してしまうつもり。「Comfort In Your Life」という落ち穂拾い的なミニアルバムも一緒に注文。1曲目の「Gracie's Social Please Me's」という曲が、ひねりの利いたコード進行でえらく格好いいのだ。中古CDのAmazon購入価格、2枚合わせて11円(送料別)。1枚は「非常に良い」状態なのに。安定のないがしろ加減である。泣くなコンフォート、自分が拾ってやるさ(また売るけど、たぶん)。

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CDは手元にないが7インチをなぜか持っている