定点観測の梅、Bare Trees

前回の定点観測記事から一週間も経っていないが、枝に残っていた葉も週末の雨ですべて落ちてしまったのだろう、完全に冬の姿になった。

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すでに枝の先に赤みが差して、つぼみが付いている。来年の春に向けて、着々と準備が進んでいる。冬に入った途端、こんなに早い時期からつぼみを付け始めるなんて、定点観測をするようになってはじめて知ったことである。シーズン・サイクルに従って一年中動き続ける梅の木に、休んでいる暇はないのだ。

今回は、完全に落葉して枝だけになった木を見ながら、「Bare Trees」という題名のアルバムがあったなあ、と思い出していた。フリートウッド・マックの1972年作品。自分がこのバンドを知ったのはかなり遅くて、ピーター・グリーンのまるで剣豪のような切れ味のブルースギターに惹かれ、ブルースバンド然としている初期の作品ばかり聴いていた。「Bare Trees」では、ピーター・グリーンはとっくに脱退。シングル「Albatross」から加入したダニー・カーワンが参加した最後のアルバムとのこと。ピーター・グリーンによれば、「Albatross」はダニー・カーワンが加わらなければ形にならなかった曲だそうで(Wikipedia - Danny Kirwan)、この曲を大いに参考にして生まれたビートルズの「Sun King」も、ダニー・カーワンがいなければ存在しなかったことになる。



「Bare Trees」もそれほど聴いてないけど、いま流してみたら、「Sentimental Lady」っていい曲だなあ、と思った。カーワンではなくボブ・ウェルチの作である。1977年にソロでリメイクされて全米トップ10に入るヒット。しかしそちらのバージョンを聴いてもほとんど自分の心に響かない。同じ曲、同じ演奏者なのに。好きな曲かそうでないかを判断する感覚も微妙なものだ。