とまるな、前に進め

ここのところ毎日、ニュースを見ては文字どおり気が滅入る。将来のことを考えても気分が落ち込む。自らの先行きも、世界の先行きも、すべてが不安。何もわからない、何もできない焦燥感ばかりが募る。今現在の自分には別に何事も起きてないのに、くよくよ考えたところで仕方がないことぐらいはわかる。要は元気がないのである。 まったく勉強せずに試験に臨む夢をよく見る話は前に書いたが、同じパターンのバンド編もよく見る。自分のバンドが出演するライブ当日の会場。練習もまったくしていなければ、曲目も決めておらず、自分はギターを持ってきてすらいない。全然ダメダメじゃん、どうするの、という。昨晩もそんな夢を見た。元気があるときなら、目が覚めて、ああ夢だった、よかったよかった、と動き出せるのだが、今朝はなかなか布団から出られなかった。あれこれやるべきことは山積しているのに、まったくやる気が出ずに後回し、焦燥感ばかり募らせているという心境が夢に現れているのはよく自覚している。 物置にしまい込んでいる壊れた家電や古いカーペット、破れた布団やら何やらのことも、ずっと気になっていた。帰国後、5年の生活で色々と余分なものを溜め込んだ。こういう多量の不要物を意味なく放置しておくと、万が一被災したときにすべて災害ゴミになって復旧の大きな障害になるという。さらに、生活の場を別の土地に移すかどうか決断しなければならない時期に来ていて、もう決心はしたつもりなのだが、これもぐずぐずと前に進めていない。動くのなら、まずは身軽になることを始めてい…

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中村哲医師のことを知りたい

今日の夕方、アフガニスタンで銃撃を受けて亡くなった日本人の医師、中村哲さんのニュースを見て、動揺してしまった。それは自分が中村医師のことをよく知っていたから、ではない。それどころか、本当に恥ずかしいことだが、今まで知らなかった。今日のニュースではじめて、アフガニスタンでどんな活動をされてきた方なのか、本当に概略だけど知った。度重なる戦乱、そして干ばつで、ずたずたに傷ついたアフガニスタンを救うために必要なのは、武力ではなく、水と農業。そんな信念を貫いて長年にわたって活動されてきた方。こんな亡くなり方をしては絶対にいけないのに、どうしてこんなことが起きなければならなかったのか。居ても立ってもいられなくなり、情報を検索する。目に入ってくる、発言のひとつひとつの誠実さに心からうなずく。もっと知りたい。著書を読まなければ。初の自伝という2013年刊の「天、共に在り」を今すぐ手に入れたいが、Amazonではすでに品切れ。出版元のNHK出版のサイトには在庫があったので、何だかひどく焦りながら会員登録をして、無事に本を注文できた。 こんなどたばたを書くのも本当に恥ずかしいことだ。アフガニスタンについて関心がなくて、そのままで別にいいのなら、知らなくてもしょうがない。知らないこと自体が恥ずかしいのではない。自分も色々なことに無知・無関心である。でも、お前はアフガニスタンについて無関心なのか、無知のままでいいのか、と問われれば、自分は絶対に否である。911テロの後にアフガニスタンに対する武力攻撃が始まったときは…

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ウォークマンの思い出

中高生だった頃の自分は外見上の問題を抱えていた。そのことでかなりつらい思いをした。とくに中学生の年頃、幼児と大人が入り交じる時期の人間は一番残酷だと今でも思う。外見に限らずさまざまなことで、遠慮のない悪意に長期間さらされた。そのことはどうしたって後からは取り返しがつかない。とっくに過ぎてしまった10代を生き直すことはできないのだ。10代を楽しめずに成長した今の自分にできるのは、当時の自分を否定したり無視したりせずにそのまま受け入れ、今を楽しく幸せに生きることである。結構うまくやっていると思う。中年になってから問題行動を起こす人は、若いうちにしか楽しめないことを十分に経験せずに成長したから、埋め合わせをしようとしているのだ、なんていう言説を見かけたこともある。そんな風に、若さを楽しめなかった人間は大人になってもばかにされて遠ざけられるわけか、はいはい、と思ったが、有り難いことに自分は大した問題行動をやらかさなくても十分幸せに生きている。 10代の頃、大きな救いになったのは、父が持っていたウォークマンだった。まさに上の写真と同じ機種、この形、この色。父は新しもの好きなところがあり、80年代初頭からパソコンを買ったり、ウォークマンを持っていたりしたが、父がパソコンをいじる姿、ウォークマンを携帯して外出する姿、いずれもまったく記憶にない。パソコンもウォークマンも自分が勝手に我が物にして、徹底的に使い倒した。当時、自分と同じ年頃の人はみな自分の悪口を言っていると思い込んでいたので、外に出て電車…

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