The Beatles「I'm Happy Just To Dance With You」

ビートルズの「すてきなダンス」、原題の「I'm Happy Just To Dance With You」はちょっと長い上に、歌詞にある「So」は入るのか入らないのか、「Just」はどの位置に入るんだっけ、となかなか正確に思い出すのが難しい。邦題の「すてきなダンス」のほうがずっとシンプルで、すてきである。「Do You Want To Know A Secret?」とともに、当時は曲作り要員と見なされていなかったジョージにレノン=マッカートニーが「プレゼント」した曲。どちらの曲も、ジョージがちょっと王子様っぽく演出されている感じがするのが面白い。ジョージ自身が作る曲とは違った、外から見たジョージ観で作られた曲。まだ20歳そこそこの、曲は書けないけどビートルズいちハンサムな末っ子という立ち位置がうかがえる「すてきなダンス」、これはこれで自分はとても好き。ジョンの見事なリズムギターが曲をぐいぐい引っ張っていて、ギターが手の届くところにあれば絶対に真似して弾いてしまう。 The Beatles - I'm Happy Just To Dance With You 先日、ザ・サークルの記事を書いたときにこの曲のカバーについて触れて、本家のこともあらためて思ったのでこの記事を書いている。「すてきなダンス」は「A Hard Day's Night」に収録されたほかにはBBCライブで一度披露されたきり、と思いきや、ごく短い間だけライブツアーのセットリストに載っていたらしいことを何年か…

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志村はジョージだった

せっかく志村けんを追悼する記事を書いたのに、全ジ連ブログとして必ず触れるべきだった重大な点を見過ごしたまま終わっていた。志村けんは、ジョージだったのだ。うかつにも知らなかった。以下のツイートを教えていただいた。 志村けん、学生時代がなかなかにジョージで、この写真がすごく好き。かなりのビートルズファンで、音楽もすごく詳しいのに普通の番組では全然ひけらかさなくて、さりげなく曲使ったりするのがカッコよかった。本当に残念。 pic.twitter.com/irFlLkRe6u— そだみ (@sodamichan) March 30, 2020 高校時代の志村がここまでジョージだったとは。そもそも、志村がビートルズファンで武道館公演を観に行っていたことすら知らなかった。ドリフが武道館公演の前座を務めたことはあまりにも有名な事実だが、将来そのメンバーになる志村が客席にいたわけだ。ドリフが出た日とは別の日に観ていたらしいけど、武道館でジョージと同じステージに立ったグループに加入して、ジョージと同じ最年少メンバーとして活躍することになるという、そんな不思議な運命だったのだ。 志村がビートルズファンだったとは認識してなかったけど、グループサウンズと関わりが深かったことは、テレビを観ていた当時から知っていたのを思い出した。「加トちゃんケンちゃん」か何かで、スパイダースの「バン・バン・バン」を「とぼけた顔して~」とよく歌っていたし、タイガースの「君だけに愛を」をいじって、「君だけ『に…

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#innerlight2020

先日も当ブログで少し取り上げた「The Inner Light」は、ビートルズとして発表された曲の中でただひとつ、インドで現地録音された。ジョージの初ソロアルバム「Wonderwall Music」収録曲と一緒に、ムンバイのスタジオで録音されたインド音楽をバッキングトラックとして、ジョージとメンバーがロンドンでヴォーカルを重ねている。ムンバイにジョージが自ら赴いて制作した唯一のビートルズ曲ということで、「The Inner Light」は自分にとって特別なもの。 「Wonderwall Music」の音楽は、インド古典音楽界の著名な演奏家に協力を仰いで制作されている。収録曲のひとつ「In The Park」でイントロから出てくる、ヒマラヤ山脈からの雪解け水のように澄んだ音色の弦楽器、サントゥールを演奏しているシヴ・クマール・シャルマ師は、自分がムンバイにいた頃にも精力的に演奏活動をされていた。自分はコンサートを何度も観ている。これもまた、当ブログで何かのついでに軽々しく書けるような音楽ではない。その本質を自分がどれだけ理解できていたのか定かではないが、演奏を体験し、圧倒されながら、この地上で普通ならとても手の届きそうにない世界の一端に触れられた気がしたことは、忘れられない事実。 In The Park (2014 Mix) 現在、人口13億人のインドをはじめ、全世界で相当な割合の人々が外出禁止状態。海外在住の友人知人は今おそらく全員が外出できない状況だし、日本だっていつどうなるか…

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