定点観測の梅、Bare Trees

前回の定点観測記事から一週間も経っていないが、枝に残っていた葉も週末の雨ですべて落ちてしまったのだろう、完全に冬の姿になった。 すでに枝の先に赤みが差して、つぼみが付いている。来年の春に向けて、着々と準備が進んでいる。冬に入った途端、こんなに早い時期からつぼみを付け始めるなんて、定点観測をするようになってはじめて知ったことである。シーズン・サイクルに従って一年中動き続ける梅の木に、休んでいる暇はないのだ。 今回は、完全に落葉して枝だけになった木を見ながら、「Bare Trees」という題名のアルバムがあったなあ、と思い出していた。フリートウッド・マックの1972年作品。自分がこのバンドを知ったのはかなり遅くて、ピーター・グリーンのまるで剣豪のような切れ味のブルースギターに惹かれ、ブルースバンド然としている初期の作品ばかり聴いていた。「Bare Trees」では、ピーター・グリーンはとっくに脱退。シングル「Albatross」から加入したダニー・カーワンが参加した最後のアルバムとのこと。ピーター・グリーンによれば、「Albatross」はダニー・カーワンが加わらなければ形にならなかった曲だそうで(Wikipedia - Danny Kirwan)、この曲を大いに参考にして生まれたビートルズの「Sun King」も、ダニー・カーワンがいなければ存在しなかったことになる。 Fleetwood Mac Albatross live 1969.10.09 Pop &…

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定点観測の梅、Blues Run the Game

東京では今が紅葉の盛りのようだがこちらは終わり。先週末は近所のお寺で最後の紅葉を楽しむことができた。散歩コースに近く、何回か本堂にお参りしたけど裏の庭園まで行ったことがなかった。びっくりするほど美しかった。 定点観測の梅はすでにほとんど落葉、冬の姿。今年は紅葉せず黄緑のまま枯れた葉が目立って、何だか寂しさが際立つ。もちろん人間が端から見た視覚上のことである。梅本人(本梅?)は来年春に向けてつぼみを付ける準備に忙しいことだろう。 向こうの里山はまだ紅葉していた 冬枯れの梅を見ていて「Blues Run the Game」という曲が脳内で流れ出した。自分はサイモン&ガーファンクルのカバーバージョンで親しんでいるが、オリジナルはJackson C. Frankというフォークシンガーの作で、ポール・サイモンのルームメイトだったという。 Blues Run the Game (2001 Remaster) 俺が行くところ、どこにでもブルースがついてきて支配されてしまう、という歌である。ブルースとの綱引きなら自分も年がら年中やっているが、冬は少し強く引かれるようになる。園芸記事も春まで書くことはもうほとんどないだろう。先週、チューリップの球根を庭に植えて、おしまい。夏の朝顔もとっくに枯れて片付けなければならないのに、まったくやる気にならず放置している。冬へと歩きだそう。いつも季節の変わり目にはだいたい同じことを言っている。

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定点観測の梅、オータム・リーブス

11月も後半に入って冬への駆け足が始まってきた。日はどんどん短くなる一方だし、冷える日はとても冷える。灯油の消費はすでにかなりのペース。毎年シベリアから来る冬の渡り鳥が今年もやってきたし、散歩すれば紅葉・黄葉がそこかしこで真っ盛りである。イチョウは落葉が始まって、大きなイチョウの下の歩道は黄色いじゅうたん。 定点観測の梅は、紅葉を通り越して枯葉が目立ってきた。2016年来日公演でのボブ・ディランじゃないが、脳内ではちょっと油断すれば「枯葉」が感傷的に歌い上げられる季節である。 毎年、この何となくもの悲しい気分とともに、ジョージの命日が近づいてくる。最後のアルバム「Brainwashed」が発売されたのは2002年11月18日ということで、上の梅の写真を撮った昨日が発売17周年。亡くなってからは、もうすぐ18年。 George Harrison - Stuck Inside A Cloud

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